2025年前半の相場は、トランプ関税報道や米国主要指数の調整で波乱含みです。
資産曲線が目減りすると不安になりますが、長田純司氏の著書『新NISAはほったらかしが9割』は「暴落こそ好機」と説きます。本記事では同書と動画解説を基に、長期投資で資産を守りつつ増やすメンタル管理術をまとめます。
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中長期投資が基本
個人投資家は3年以上の長期視点で保有し続ける方が勝率は高まります。それは株価は短期的に需給で乱高下しますが、最終的には企業業績に連動するためです。
S&P500はAIを活用する機関投資家の高速売買に左右されます。個人が秒単位の戦いに参戦しても、情報量と取引速度で勝てません。
その一方で中長期なら「四半期ごとにパフォーマンス評価される機関投資家が手放した良銘柄」を拾い、業績拡大の果実を享受できます。ただし業績が悪化した場合は長期でも報われません。決算チェックは最低でも年2回行い、前提が崩れたら見直しましょう。
暴落は大チャンス
株式市場では年1回の調整、5年に1度の「●●ショック」が定期的に発生します。
歴史的に見れば大暴落後の1〜3年で主要指数は高確率で反発しています。
コロナショック後、S&P500は2年で約1.7倍になりました。暴落時に恐怖で売却すると、最も割安なタイミングを逃します
行動経済学のプロスペクト理論は「損失の痛みは利益の喜びの2倍」と説明します。心理的負担を理解し、下落局面を「バーゲンセール」と再定義すると行動が変わります。
ただしナイフが落ち続ける最中に無理な信用取引をすると追加証拠金の危険があります。現物中心で余裕資金内にとどめましょう。
“岡目八目”のメンタル管理
「岡目八目」は囲碁の格言で、当事者より第三者の方が冷静に先を読めるという意味です。投資でも資金余力=心の余裕があれば、相場を客観視できます。
年間投資枠を1月に使い切る一括投資は理論上効率的ですが、メンタルが追いつかない場合には分割投資が有効です。余剰現金を3〜6か月生活費分確保し、残りを段階的に投入すると「追加で買う手」が常に残り、暴落時も慌てません。
注意点として、余力を過剰に残し過ぎると機会損失が生じます。ポートフォリオの現金比率は20〜30%を上限とし、定期的に見直すとバランスが保てます。
まとめ
- 個人投資家は、新NISAでは特にですが、「長期保有」が基本です。
- 「暴落」=「チャンス」と考えて活用する
- 資金余力を残し、“岡目八目”の視点で冷静に相場を観察しましょう。
読者の皆さまも “暴落=恐怖” を“暴落=割安の宝探し” に転換し、ほったらかし長期投資を楽しんでみてはいかがでしょうか。