投資を副業に!『月41万円の“不労所得”をもらう億リーマンが教える 「爆配当」株投資』

月41万円の不労所得を実現!高配当株投資の極意とは

高配当株投資は、安定したキャッシュフローと将来への期待を両立できる有力な投資方法です。今回は、著書『月41万円の不労所得をもらうサラリーマンが教える 爆配当投資術』を参考に、高配当株投資の魅力や実践方法について詳しくご紹介します。

高配当株の魅力とその背景

著者のなのなのさんは、会社員として働きながら投資を行い、現在では月に41万円、年間では約500万円の配当収入を得ています。この成功の背景には、高配当株投資という明確な基準を持った投資スタイルがあります。

日本株を中心としたポートフォリオ構築のメリットとして、日本語での情報収集が容易な点や、身近な商品を取り扱う企業への投資が可能な点が挙げられます。

また、配当を出せる企業は、安定的に利益を出せるビジネスモデルや、健全な財務体質を持つ傾向があり、その結果として市場平均を上回るパフォーマンスを実現するケースも多いのです。

キャッシュは嘘をつけない

配当を出すという行為は、企業が安定したキャッシュフローを有している証拠であり、経営者のモラルや株主還元の姿勢を示すものでもあります。

一方で、配当をせずに内部留保に偏重する企業には、非効率な投資や本業と無関係な支出に走るリスクもあります。高配当株投資を通じて、信頼性の高い企業に投資できる点は、大きなメリットと言えるでしょう。

高配当=低成長ではない!成長と配当の両立

高配当株は成長性を犠牲にしているという先入観がありますが、本書ではその固定観念を覆すデータが紹介されています。

図のように、配当利回り別で、過去3年平均売上高成長率と過去5年平均営業利益成長率を調査した結果、3%台までは、それぞれの成長率が低下しているのですが、4%台では、売上成長率が維持されたまま、営業利益成長が加速しています。

利益率の向上は、成熟企業がコストを最適化させていくことで向上させているイメージがありますが、売上成長も維持できているのは以外でしたね。

つまり、丁寧なスクリーニングを行えば、配当と成長性の両方を兼ね備えた銘柄を見つけることが可能なのです。これは、資産形成期にある若年層にとっても無視できない事実でしょう。

高ROE企業の落とし穴と狙い目の銘柄

一見魅力的に見える高ROE(自己資本利益率)企業ですが、実はそのパフォーマンスは必ずしも高くないというデータも存在します。


東証一部の銘柄をROEの高い順に5つのグループに分け、1年後のリターンをまとめた結果、ROEの高いグループほどパフォーマンスは低く、ROEの低いグループほどパフォーマンスが高いという結果が得られた。『勝てるROE投資術

その理由としては、すでに市場に評価されて割高となっていることや、平均回帰の法則によってROEが下がる傾向にあることなどが挙げられます。

この点においては、予想ROEが改善しそうな銘柄や、PER・PBRといった他の指標と組み合わせてまだ評価されていない割安株を探すという戦略が有効です。単に数値が高いから良いというわけではなく、背景や今後の展望も加味した選定が求められます。

投資初心者にも再現可能な戦略と実践例

なのなのさんの投資スタイルの特筆すべき点は、副業レベルで行える再現性の高さにあります。業種ごとの配当株選びのポイント、買い時や売りシグナルの見極め方、自社株買いや株主優待のメリット・デメリットまで丁寧に解説されており、実践的な知識が満載です。

高配当株投資に興味があるけれど、成長性や企業分析が不安という方でも、ロジカルなアプローチを学べば十分対応可能です。

まとめ:配当と成長性を兼ね備えた最強の投資戦略へ

高配当株投資は、単なる配当目的にとどまらず、成長性やガバナンス、企業の健全性まで見極めることができる奥深い戦略です。丁寧な銘柄選定と中長期的な視点を持つことで、安定収入と資産増加の両立を目指せるでしょう。

『爆配当投資術』はそのノウハウを実例とともに学べる一冊です。これから高配当株投資を始めたい方には、ぜひ手に取ってほしい良書と言えます。